京都大学11月祭

第61回京都大学11月祭における全面禁酒細則と全面禁酒に至るまでの議論のまとめについて

2019/08/20

全面禁酒細則

(1)原則
飲酒禁止:11月祭に参加する企画および個人による、飲酒行為を禁止する。
持込禁止:11月祭に参加する企画および個人による、あらゆる酒類の持ち込みを禁止する。
提供禁止:11月祭に参加する企画および個人による、販売、配布等のあらゆる手段における酒類の提供を禁止する。

(2)目的
 この細則は、飲酒による事故のない11月祭の運営のために第61回11月祭において全面的な飲酒行為の禁止を定めた『第61回11月祭における飲酒行為に関する宣言』を実現することを目的として制定するものである。

(3)違反の際の措置
販売・配布している場合:学生証などの身分証の提示を求める。販売・配布を行ったものは次年度の企画出展権を停止する(PENGUIN上での次年度企画出展に関する全ての登録ができなくなる)。企画参加者の場合、出展企画の特定を行いその企画参加者全員の次年度の企画出展権を停止する。ここで言う、次年度の企画出展権が停止の対象は、問題行動が確認された学生の参加している全ての企画の全ての参加者である。また、企画開催場所にて問題行動が確認された場合は、当該企画の参加者が問題行動をしているとみなす場合がある。また、発覚した当日からその企画については、第61回11月祭中の企画開催を停止する。酒類はその場で一時預かりを行う。詳細は一時預かりの項目へ。

企画参加者が飲酒をしている場合:学生証などの身分証の提示を求める。出展企画が特定できる場合はその企画に参加をする企画参加者全員の次年度の企画出展権を停止する場合がある(PENGUIN上での次年度企画出展に関する全ての登録ができなくなる)。ここで言う、次年度の企画出展権が停止の対象は、問題行動が確認された学生の参加しているすべての企画の全ての参加者である。また、企画開催場所にて問題行動が確認された場合は、当該企画の参加者が問題行動をしているとみなす場合がある。酒類はその場で一時預かりを行う。詳細は一時預かりの項目へ。

個人が飲酒をしている場合:学生証などの身分証の提示を求める。その個人が京都大学の学生である場合、次年度の企画出展権を停止する場合がある(PENGUIN上での次年度企画出展に関する全ての登録ができなくなる)。その個人が京都大学の学生でない場合、全面禁酒である旨を伝え、注意を喚起する。注意に従わない場合は11月祭会場内からの速やかな退去を求める。酒類はその場で一時預かりを行う。詳細は一時預かりの項目へ。

個人が悪質な反応をした場合:周りの参加者の安全を第一に行動する。

上記の項目で対応できない場合:個別の事情を勘案し、必要であれば酒類の一時預かり措置を実施したうえで、11月祭会場内からの速やかな退去を求める。一時預かりについての詳細は、一時預かりの項目へ。

(4)一時預かり
 特設ブースを設けて一時預かりを行う。一時預かり時に廃棄か返却希望かの選択を行ってもらう。11月祭終了後に返却日を設け、本人確認が取れた場合返却を行う。返却日に回収されなかった酒類は全て廃棄する。

(5)補則
 この細則は、『第61回11月祭における飲酒行為に関する宣言』による。この細則は、第61回11月祭期間中(令和元年11月21日~25日)に適用される。この細則は、第61回11月祭会場内(本部構内(教育学部祭区域を除く)および吉田南構内(吉田寮を除く))において適用される。

細則の注釈
(1)原則について
11月祭に参加する企画および個人:11月祭来場者、企画出展者、学生などの11月祭期間中11月祭会場を訪れるあらゆる人。
飲酒行為:アルコール飲料を摂取する行為。アルコール飲料の定義は酒税法の定めを準用する。「『酒税法』第二条 この法律において「酒類」とは、アルコール分一度以上の飲料(薄めてアルコール分一度以上の飲料とすることができるもの又は溶解してアルコール分一度以上の飲料とすることができる粉末状のものを含む。)をいう。(抜粋)」
(3)違反の際の措置について
企画参加者:企画出展者としてPENGUIN上で登録される者および模擬店企画の調理者名簿に記載のある者。
企画出展権の停止:次年度の企画出展の際、企画参加者としてPENGUIN上で登録することができなくなる。
企画開催の停止:本年度の11月祭終了まで当該企画の開催を停止する。
悪質な反応:本部スタッフの注意に耳を傾けず、さらなる飲酒を行う、暴力行為をちらつかせる等、周囲の人間に危害を及ぼす場合が想定される。

全面禁酒に至るまでの議論のまとめ

 議論の中において、全面禁酒に至るまでの議論の流れを公開すべきだという意見が提起されましたので、論点を整理したうえで掲載いたします。

 PDFファイル(446KB)

以上


第61回京都大学11月祭における全面的な禁酒について

2019/07/17

11月祭における飲酒の現状

 近年の11月祭において、参加者の過度な飲酒により、暴力行為・物品の破損・救急搬送などが多数発生している。11月祭本部は、泥酔者の発見・介抱などに人員を割かれ、円滑な運営に支障をきたしている。集団での一気飲みやそれを助長する行為もあり、健全な学園祭の雰囲気を乱し、他の参加者の安全を確保できない状態にある。第59回11月祭においては、11月祭本部スタッフが飲酒により興奮状態にある参加者に注意をしに行ったところ、ビンで殴られるという事態も発生している。参加者・スタッフの安全が確保できないだけでなく、大学施設の汚損や器物損壊など飲酒を起因とした問題は後を絶たない。また、11月祭において過度な飲酒により救急搬送される参加者が複数名いるため、消防署や病院は大きな負担を強いてしまい、正常な業務に支障をきたしてしまった。

 昨年の第60回11月祭においては、初めて全日にわたり飲酒できる時間を制限したが効果は限定的であった。規則に従わない参加者がおり、未成年者の飲酒も発覚した。過去には一時的に意識不明になった参加者も存在し、飲酒に起因した死者が出かねない状況である。

 昨年は一昨年と比べ11月祭事務局が認識している救急搬送や搬入者数は減っている。しかし、これは昨年において企画が終了し次第、参加者が長時間居座ることを防ぐため、グラウンドから追い出すという対応をとったことが理由であると考えられる。構外に出た者が飲酒をし救急搬送されたケースもあり、11月祭事務局としては対策を行った昨年においても11月祭での飲酒に起因した死者が出かねない状況であったとの認識を持っている。

 以上の現状を踏まえて全学実行委員会は、以下の宣言を採択する。

第61回11月祭における飲酒行為に関する宣言

 11月祭における飲酒の問題は近年深刻になっている。過度な飲酒により一時的に意識不明になる参加者が発生し死者が出かねない状況である。また、未成年による飲酒も発覚している。飲酒に起因する暴力・器物損壊も発生しており、他の参加者や本部スタッフにとって現状の11月祭は安全な場ではない。以上を踏まえ、全学実行委員会は、飲酒による事故のない11月祭の運営のため第61回11月祭において全面的に飲酒行為を禁止し、その実現に向けた対策を取ることをここに宣言する。

第61回11月祭における飲酒行為に関する附帯決議

 一、全学実行委員会は、今年度において、時間的な制約により、全学的な議論が成熟しないままに、宣言を採択したことをここに確認する。
 二、この宣言採択に際し、大学当局の介入の影響が存在したことをここに確認する。
 三、11月祭は『「学生らによる自主的・主体的11月祭」宣言』にある通り、学生の自主的、主体的なものであり、大学当局の介入は容認できない行為であることをここに確認する。
 四、この宣言は、第61回11月祭においてのみの飲酒行為に関する宣言であり、次年度以降、現状の議論を白紙に戻し、議論を進めていくことをここに確認する。
 五、全学実行委員会は大学当局に、次年度以降、建設的な議論を進めることを要求する。

 宣言に至った経緯や、対策の詳細については準備が整い次第お知らせします。